ニュージーランドと日本の教育システム

前回からはNZと日本の教育の3つの違いについて、教育目的の観点からお話ししました。2回目の今日は2つ目の、教育システムの違いについてお伝えしたいと思います。

日本の教育は、小学校から高校までの初等・中等教育を通じて、先生の指示に従えることが非常に重視されています。2020年度から始まる教育改革で、システムの変更が志向されてはいるものの、それが定着するにはしばらく時間が必要でしょう。それは日本がこれまで長きに渡って培ってきたシステムだったからです。

一方でNZでは、子供自らが積極的に学んでいく「自主的な学習」が求められます。もちろん校則や試験のルールには従うことも必要ですが、それだけではなく自分自身から学んでいく姿勢が重要なのです。ただ先生の指示に従うだけの従来の「日本型優等生」では、評価されないことも少なくないのです。

改めていうまでもありませんが、ここは日本ではなくNZです。どちらが優れているかではなく、子供をこの国で育て、やがてこの国の中で暮らしていくためにはまず、NZのシステムに順応し、そこで求められるスキルを身につけていくことが大切だと思います。

こうした観点からも、将来日本の大学に進学したり、日本企業で働く可能性があるかどうかについても、しっかり考えて教育したいものですね。

いかがでしたでしょうか。次回は3つ目の、文化的価値観の違いについてお話したいと思います。

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