永住権申請時の英語力の証明について

今回は、永住権申請時の英語力の証明についてお話致します。

改正前は、NZで一年以上技術職の仕事をしている事や、今まで滞在した国など多角的要素で判断されていました。しかし、2017年の改正後は、英語圏での学歴や、指定の英語試験で合格点以上(一例として、主申請者は、IELTSで6.5以上)を取得することなど、条件がより明確化、厳格化されてしまいました。

そこで2点お伝えしたいことがあります。

1点目、指定の英語試験について。自分と相性の良い試験を選ぶこと。もし、コンピュータに向かって受験するスタイルを好むならTOEFL。語学学校時代に学習した経験があるなら、ケンブリッジ英検。でも、やっぱり一番のおすすめは、IELTS。試験開催頻度が高く、学術的な専門用語が比較的少なく、Generalのスピーキング、ライティング問題は、生活に即していて、とっつきやすいからです

2点目。移民局からの電話面接を乗り切るために、特にリスニングとスピーキングに力を入れて勉強すること。私の場合は、面接時間は20分程と聞いていたのに、実際は、約1時間。しかも、かなり細かいところまで聞かれました。また、審査官のアクセントも瞬時に理解できるようになることも重要です。

試験勉強にコミットできる=あなたの永住権取得の本気度と言っても過言ではないかもしれません。長い永住生活で、訴訟を起こす必要があったり、荒唐無稽(こうとうむけい)なクレームを言われた時など、英語力が試される時です。永住権取得後も見据えて、早めに英語力を上げておきましょう。ただし、ビザ取得の際には英語以外にも専門的な知識が必要になってきます。やはり母国語で相談できる安心感は計り知れないものです。英語にも精通したビザの専門家に日本語で相談されるのも一案です。

この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.99(2018年6月号)」に掲載されたものです。

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