NCEAとIBの違い

現在、ニュージーランドの高校で取得できる高校卒業資格には、大きく分けて3つの種類があります。今回は日本の帰国子女受験の観点から①NCEAと②IBに絞り、その違いについて簡単に説明します。

① NCEA (National Certificate of Educational Achievement)

② IB (International Baccalaureate)

③ CIE (Cambridge International Examinations)

NCEAはニュージーランドの全ての高校で実施されているプログラムで、通常Year11からYear13までの3年間で学習します。多彩な選択科目があり、多少の制約はあるものの卒業後の進路に合わせて自由に選択して学べるのが特徴です。

一方IBは限られた学校(公立校ではニュージーランド全域で2校のみ)で実施されており、Year12&13の2年間で集中的に学習します。また進路にかかわりなく6科目を選択しなければならず、試験もYear13の最後に1回のみ実施されます。

帰国子女受験にはどちらの資格も有効ですが、どちらを選ぶかは進路によって選択するのが得策です。次回はその点についてお話しいたします。

 

Taku Yamaguchi (山口たく):TERRA INTERNATIONAL EDUCATION SERVICES.JNZ(TIES.JNZ/タイズ・ジェーエヌジー)代表。NZ留学&国際バカロレア受験コンサルタント。元名門進学教室塾講師として最難関国公私立中高に多数の合格者を輩出も、受験教育に疑問を持つ。子供の理想教育を求めてNZに教育移住し、現地在住生用のTerra寺子屋塾を開塾。塾天にて国際バカロレア対策や帰国子女向けの指導を実施。現在オークランド在住。二児の父。

Web: ties-jnz.com / Mail:ties.jnz@gmail.com

Phone: +64 9 555 0758/Mobile: +64 27 513 3430

著書『学校教育がガラッと変わるから 親が知るべき 今からの子どもの教育(風鳴舎刊)』

この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.99(2018年6月号)」に掲載されたものです。

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