Home schoolというオプション

教育は学校で受けるもの。そう考えている方はきっと多いですが、一方で最近は、教育を学校に頼らず、自宅で与えたいという保護者も増えています。それは教育のオプションを増やすという意味合いもありますが、急速な世界の変化に学校教育が追いついていないという側面もあるからなのかもしれません。そこで今回はここNZで、そうした自宅で子供を教育したいと考える家庭のために用意されているシステム”Home educationについてお話ししたいと思います。

NZでは6才から16才までの全ての生徒は、必ず国認定の学校の義務教育を受けることが義務付けられていますが、保護者が自宅での教育を希望した場合には、一定の手続きを踏めばHome educationに切り替えることができます。2017年の統計によると、全体の1%に当たる約6000人の生徒がHome educationで学んでいるとのことです。

手続きが可能なのは5才から16才までの子供を持つ保護者で、まずは最寄りの教育省事務所に相談の上、所定の手続きを行う必要があります。認可が下りると認可証が発行され、晴れて子供を合法的に自宅学習できることができるようになります。手続きは郵送またはオンラインで行えます。

Home Educationの認可を受けると、国から教育費の補助も受けられます。補助額は2020年5月現在年額で、一人目が$743、2人目は$632、3人目が$521ドルで、4人目以降は一人当たり$372となっています。また必要に応じて国から様々なサポートも受けられ、場合によっては学校を通じてのサポートもあります。

なお、16才以降もHome Educationで学び続けることが可能ですが、大学進学に必要な統一試験NCEAの単位取得も絡んでくるため、慎重な選択が必要です。

最新情報をチェックしよう!
>雑誌「KIWI TIME」について

雑誌「KIWI TIME」について

2010年創刊。雑誌「KIWI TIME(キウィタイム)」は、K&J MEDIAが毎月発行するビジネス系無料雑誌です。ビジネスに関する情報やインタビュー、仕事の息抜きに読みたくなるコラムが満際です。

ニュージーランドで起業している方や起業をしようと考えている方を応援します。

CTR IMG