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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(The Post)

監督は巨匠スティーヴン・スピルバーグ、二大オスカー俳優のトム・ハンクスとメリル・ストリープが初競演、そして音楽はジョン・ウィリアムズと、まさにハリウッドのトップが勢ぞろい、コラボした社会派ドラマ

ベトナム戦争が泥沼化し、国民の間で反戦の気運が高まりつつある1971年。ニューヨーク・タイムズ紙が国防総省がベトナム戦争に関する経過や分析を記録し、最高機密文書となっていた、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在をスクープした。しかし、そのスクープ記事は政府の圧力により、差し止められてしまう。『報道の自由』をめぐり、実在したアメリカ初の女性の新聞発行人であるワシントン・ポスト紙を率いるキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、同紙の編集主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)と共に、政府が存在をひた隠しにする衝撃の事実を明らかにすべく立ち上がった。

社会派ドラマなので派手なアクションやショッキングな演出はないが、二大名優の緊張感溢れる演技に魅了される。又、この事件の後、ワシントン・ポストはウォーターゲート事件の報道により、名誉ある撤退でベトナム戦争を終結に導いたリチャード・ニクソン大統領を辞任に追い込んで歴史の一ページを刻み、キャサリン・グラハムはアメリカで最も影響力のある女性の1人として認知されることになる。実はどこかで見たような映画だなぁと個人的に既視感を覚えていたのだが、アラン・J・パクラ監督、ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン共演の1976年「大統領の陰謀(All the President’s Men)」がまさにその映画!ウォーターゲート事件を調査した二人のワシントン・ポストのジャーナリストの手記を元にした同じく社会派ドラマで、余力があれば是非、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」と合わせて鑑賞することをおすすめ!!

この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.95(2018年2月号)」に掲載されたものです。

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