前回まで国際バカロレアの初等教育であるPYP(Primary Years Program)についてお話ししてきましたが、今回はPYPに続く中等教育プログラムであるMYP(Middle Years Program)について簡単にご説明したいと思います。
MYPは11歳から16歳までを対象にしたプログラムで、PYPまでの学びと社会とのつながりを学ばせることを目的としています。PYPとDP(Diploma Program)の橋渡しの役割を期待されて設置され、統合された知識を元により複雑でグローバルな課題の解決能力を高めることを目的としています。このMYPの5年間で学ぶのは、以下の8科目です。
言語A 言語B 人文科学 理科
数学 芸術 体育 テクノロジー
現在ニュージーランド国内でMYPを学べるのは2校だけですが、世界的な広がりもあるので、認定校も徐々に増えて行くと思われます。日本ではすでに国公立中にも採用されており、様々な実績も報告されています。
変化が早く不透明な未来を生きていくために必要なスキルを身に付けることができるとされ、世界中の一流大学からも極めて高い評価を受けている国際バカロレア。これからの発展に目が離せません。
Taku Yamaguchi (山口たく):TERRA INTERNATIONAL EDUCATION SERVICES.JNZ(TIES.JNZ/タイズ・ジェーエヌジー)代表。NZ留学&国際バカロレア受験コンサルタント。元名門進学教室塾講師として最難関国公私立中高に多数の合格者を輩出も、受験教育に疑問を持つ。子供の理想教育を求めてNZに教育移住し、現地在住生用のTerra寺子屋塾を開塾。塾天にて国際バカロレア対策や帰国子女向けの指導を実施。現在オークランド在住。二児の父。
著書『学校教育がガラッと変わるから 親が知るべき 今からの子どもの教育(風鳴舎刊)』
Web: https://www.ties-jnz.com/ │ Mail:ties.jnz@gmail.com│Phone: +64 9 555 0758/Mobile: +64 27 513 3430
この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.106(2019年1月号)」に掲載されたものです。