
前回まではNZと日本の教育の違いについて見てきましたが、今回からはテーマを一新して、海外在住子女の日本語学習オプションについてお話ししていきたいと思います。まずは幾つのオプションがあるのかとその各オプションのアウトラインをお話しし、その後詳細について回を分けてお話ししていきます。
さて海外でお子さんが日本語を学ぶオプションですが、大きく分けて4つあります。それは、日本語学校(補習校)・塾・通信講座・現地校です。
まず補習校ですが、文科省からの補助金のおかげで授業数の割に安く授業が受けらる上、日本の学校と同じ内容を学習できますが、ペースについていくのが非常に難しい子も多く見受けます。
次に塾ですが、自分のペースやレベル、学習目的に合わせて授業を受けられる上、内容や先生の質を見極めて選択できますが、単価が補習校より高くなる傾向にあります。
3つ目の通信講座については、非常にリーズナブルで質の高い教材で学習できますが、先生なしで自分のペースで学んでいくので、ついつい休みがちになり、継続が難しいですし、親の負担も大きくなりがちです。
最後のオプションである現地校は、ベーシックから「言語」としての日本語が学べ、ゆっくりとしたペースで楽しく進めていけることがメリットですが、到達できるレベルには限界があります。
次回以降ではその目的にも触れつつ、各オプションの活用法を、メリットデメリットを検討しながらお話ししますね。