巨星墜つ!誰しもが耳を疑った、音楽界のカリスマ「プリンス死亡」のニュース。“天才は早死にする”をまさに体現してしまった、早すぎる57歳での死。そんなプリンスが頂点を極めた代表作中の代表作が、「パープル・レイン(Purple Rain)」。紫がトレードカラーのプリンス自らが主人公を演じる、彼の半自伝的な青春映画。ミネソタ州ミネアポリスで、バンド「ザ・レヴォリューション」を率いるギッドが、両親の不和やバンドの人間関係に悩みながら、スターを夢見るアポロニアと出会い、人間として、ミュージシャンとして成長してゆく。クライマックスでは、映画と同名の「パープル・レイン」を熱唱し大団円に。同曲で1984年のアカデミー歌曲・編曲賞とグラミー賞を受賞し、プリンスは黄金期を迎える。
我等(がとう)あり:美大時代に映像制作を学び映画にはまる。
この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME(2016年6月号)」に掲載されたものです。