1917(1917命をかけた伝令)

新年あけましておめでとうございます。映画好きの皆さま、今年も映画について語りながら、至福のひとときを過ごしましょう。

いわゆるお正月映画には、超大作というのがお決まりのところですが、ここはちょっと渋めのをご紹介。「1917(1917 命をかけた伝令)」。タイトルはズバリ、1917年、第一次世界大戦真っ只中。日本は連合国側で参戦したとはいえ、主戦場がヨーロッパのこの大戦、いまいち馴染みが薄いので少しおさらい。

1914年、オーストリア=ハンガリー帝国皇太子夫妻が、ヨーロッパの火薬庫様相のサラエヴォで暗殺され、帝国はサラエヴォに宣戦布告し、第一次世界単線が勃発。追って、ドイツがロシア、フランスに宣戦布告。

1915年、ドイツはかの有名なUボート作戦を開始。毒ガスが初めて使用される。そして、ANZAC DAYで知られるガリポリの戦いでは、迎え撃つオスマントルコ相手に多くのNZ人も命を落とした。アインシュタインが相対性理論を発表。

1916年、ヴェルダンの戦いでは、連合国・同盟国両軍合わせて70万人、第一次世界大戦最大の会戦ソンムの戦いでは100万人以上の損害を出す。この戦いで、若き日のアドルフ・ヒトラーが、伝令兵として参戦し、負傷している。

1917年、ロシア革命勃発。後にレーニンによる、人類史上初の社会主義政権のソビエトが樹立。アメリカが連合国側に参戦。最前線の西部戦線では、主導権がフランスよりイギリスに移り、本攻勢に出る。パッシェンデールの戦いでは70万人以上が命を落とす。

1918年、ソビエトが大戦離脱。ドイツ弱体化に伴い、ドイツ革命が勃発。ドイツ帝国は滅亡し、ヴァイマル共和国成立。

1919年、ヴェルサイユ条約締結で、大戦終結。しかし、オスマン帝国との講和交渉を巡り紛争が起き、ローザンヌ条約にて最後の講和条約を締結。大戦の結果、ドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国、ロシア帝国が解体。

近代から現代へ、まさに歴史のうねりの最初のページ。そんな1917年のある1日を、伝令兵としての任務を受けた若きイギリス兵、スコフィールドとブレイクの2人が、最前線の仲間1600人の命を救うべく、危険極まりない敵の陣地に身を投じ、駆け抜け、立ち向かう。究極の全編ワンカット撮影という方法で、あたかも自分が戦場をかけまわっているような臨場感。監督は、「アメリカン・ビューティー」や「007/スペクター」のサム・メンデス。

我等 あり

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