補習校にパラリンピックの選手3人が来てくださり、子どもたちとの交流会を開催しました。彼らは、子どもの時に交通事故に遭い、下半身麻痺や両足あるいは片足を失った人たちです。自分の苦い経験を屈託なく子どもたちに語ってくれました。実際に交通事故にあったのは小さい時で、自分たちがそれを乗り越えたサクセスストリー的な感じではなく、自分の好きなものに打ち込んでいた結果が、今の自分たちの姿であると言っている様に思えました。子どもたちにも大変わかりやすく、優しく楽しく語りかけていただき、とても有意義な時間を過ごす事ができました。小学1年生から中学3年生まで、それぞれの年齢に応じて感じ方も違うと思いますが、彼らの話は、間違いなく、子どもたちの心の中に深く刻み込まれたことと思います。保護者の方々も多く参席され、大人の立場からも、彼らの活躍に刺激を受け、感動を受けた瞬間だったと思います。彼らを見ていると「障害」というものをマイナスとは捉えず、逆にそれを自分たちのプラスの力に変えている、というように思いました。きっとここまで辿り着くためには、大変な努力が隠されている、という事も忘れてはならないと感じました。子どもたちにとっても、心に残る素晴らしい一日になりました。彼らの今後の最大の目標は、4年後の北京パラリンピックだそうです。目標に向けて挑戦し続けるとのこと、みんなで応援すると誓いました。
カンタベリー補習授業校長 荒井秀典
クライストチャーチに土曜日だけのカンタベリー補習校があります。補習校と共に、お子さまの成長を考えてみませんか!
この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.103(2018年10月号)」に掲載されたものです。