国際バカロレアコースを設置するNZ公立高校

 

前回は日本の理系の大学入試に国際バカロレア資格(以下IBDP)が非常に有利であることをお話ししました。今回はNZでIBDPが取得できる公立高校をご紹介しましょう。

NZには現在、IBDPが取得できる公立高校がオークランドに2つあります。それはTakapuna GrammerとRangitoto Collegeです。

先発のTakapuna Grammerは、未だ日本の高校では出ていない満点合格者も輩出しており、成績優秀者がNCEAよりもIBを選択する傾向が続いているため、さらなる発展が見込まれます。

後発のRangitoto Collegeも初年度こそIBを選択する生徒が少なかったものの、将来性の高いIBを選ぶ生徒が増加しており、クラスの増設も検討しているようです。

公立高校でIBDPを選択すると、NCEAと同等の費用で世界最高水準の教育が受けられる上、国際カンファレンスに参加する機会も得られます。今後国内でさらに多くの公立高校が、IBDPの設置をしてくれることを期待しています。次回は、PrimaryやIntermediateで実践されている国際バカロレア教育(PYP)についてご紹介します。

Taku Yamaguchi (山口たく):TERRA INTERNATIONAL EDUCATION SERVICES.JNZ(TIES.JNZ/タイズ・ジェーエヌジー)代表。NZ留学&国際バカロレア受験コンサルタント。元名門進学教室塾講師として最難関国公私立中高に多数の合格者を輩出も、受験教育に疑問を持つ。子供の理想教育を求めてNZに教育移住し、現地在住生用のTerra寺子屋塾を開塾。塾天にて国際バカロレア対策や帰国子女向けの指導を実施。現在オークランド在住。二児の父。

著書『学校教育がガラッと変わるから 親が知るべき 今からの子どもの教育(風鳴舎刊)』

Web: https://www.ties-jnz.com/ │ Mail:ties.jnz@gmail.com│Phone: +64 9 555 0758/Mobile: +64 27 513 3430

 

この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.103(2018年10月号)」に掲載されたものです。

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