日常の生活の中で誰もがイラッとしたり、不安を感じたりする事があると思います。ただその感情を通して、相手や周りそして自分を責めて終了、ではもったいない。これでは、自分のエネルギーを自分で捨てているようなもの。
エネルギーが無くなるので、どんどん自分は駄目だと思うようになり、でも周りのせいで自分のエネルギーは無くなったと思い、相手に怒りをぶつけたり、周りに同情されることで人のエネルギーを自分のものにするという、エネルギー循環が「奪って、奪われる」というマイナスな方向に向かってしまいます。
一番いいのが「与えて、与えられる」というエネルギー循環の仕方。そのためには、この怒りや悲しみの感情を感じて、これはOK!という考えが必要です。 そして、その後が重要。 周りのせいではなく「この感情を通して自分はどうしたいのか?何を望んでいたのか?」というのを自分に聞いてみることです。そうすると、その嫌な感情の原因は、
「自分が本来したい事ができていない事への苛立ち」
「自分のガチガチな固定観念」
だったりします。そこに気がつくと、その感情を通して「本当の自分」というものに気づく事ができ、自分が成長できるきっかけとなっていきます。 自分が成長していくと、物事が客観的にとらえることができ、俯瞰(ふかん)の目で見れるので、物事の流れが見えてきて、目の前の出来事にとらわれすぎ無いようになります。そう思えば、この自分にとって嫌な感情というのは、成長させてくれるための、ある意味「ギフト」だったりします。
皆さんもこんな経験したことがあると思います。
振り返ってみると、あの時はすごく嫌だったけど、今思えば あれがあったからこそ、自分が成長できたなぁ、今楽しくできてる、とか…。その思考を是非、あとで使うのではなくて、今、使ってください。良い形で物事が受け止めれると、そのプラスのエネルギーは相手から奪うエネルギーではなく、与えるエネルギーにかわります。 そうすると、与えられた周りの人達は感謝して、またエネルギーを与えてくれるのです。
物事の視点が変わると、物事のとらえ方も変わり、そうすると言動が変わるので、周りの対応も変わり、受け止る現実も大きく変わってきます。
マザーテレサの有名な名言ありますよね。
私の大好きな言葉です。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.103(2018年10 月号)」に掲載されたものです。