クライストチャーチに住む。
南島で最大の都市、クライストチャーチ。
別名「ガーデンシティ」と呼ばれ、街には公園やリザーブ、そして住宅の庭には英国文化が残る庭造りがほどこされており、緑豊かな街並みがひろがっています。
◆移住を考えられている方へ
政府機関である在クライストチャーチ領事事務所のほか、カンタベリー補習授業校やカンタベリー日本人会、クライストチャーチビジネスネットワークなどの団体がウェブサイトなどでさまざまな情報を発信をしています。移住の手助けになる情報から生活やビジネスに関する情報、実用的な内容のイベントやセミナー開催など。
※在ニュージーランド日本国大使館ページからクライストチャーチにおける「在留邦人向け安全の手引き」及び「海外安全対策情報」をご確認いただけます。
web: http://www.nz.emb-japan.go.jp/consular_office/safety_info_j.html
●在クライストチャーチ領事事務所
12 Peterborough Street, Christchurch 8013
電話:03-366-5680
E:enquiry.chc@wl.mofa.go.jp
W:www.nz.emb-japan.go.jp/consular_office/index_j.html
F:www.facebook.com/JapanConsChristchurch/
●カンタベリー日本人会
E:info@jsc.org.nz
W:www.jsc.org.nz/
F:www.facebook.com/JSCNZ/
●クライストチャーチビジネスネットワーク
W:christchurchbiznet.co.nz
F:www.facebook.com/christchurchbusinessnetwork/
◆住宅事情
2011年のカンタベリー地震後に住宅不足がおこり、売買、賃貸ともに物件数が減少、販売額と賃貸料は大幅に上昇して空前の売り手市場となりました。2010年に週平均$300だった家賃が2015年には$430まで上昇、借りる立場の人には難しい時期が続いたことも。2018年現在の週平均の家賃は$380前後、物件数も増えて借りやすくなってきています。家を購入する場合も一時はかなり高騰しましたが、震災でダメージを受けた家の建て直しや修理が終わったり、新興住宅地の開発が進み新築物件の増加で供給が増したこともあり、価格は安定してきているようです。
※大半の公立学校は学区制を導入しているため、人気のある学校周辺の不動産はやや高め。
出典:QV.co.nz powered by CoreLogic NZ Ltd(https://www.qv.co.nz/property-trends/residential-house-values)
◆道路事情
北部や南部郊外には新興住宅街や地震の影響で転居した人が多く、朝は郊外から市の中心に向かう通勤時、夕方は学校が終わる午後3時前後から混雑が始まり、郊外への帰宅時にはひどく渋滞することも。また、地震後の道路メンテナンスで道路工事が増加、普通に通れた道が翌日には片側一車線通行になっていることもあるので要注意。自転車専用レーンの整備が進み市の中心まで行きやすくなっているので、自転車で行くのもおすすめ。
※工事や渋滞の状況が分かるサイト:https://www.journeys.nzta.govt.nz/christchurch/
※サイクルレーンの情報が分かるサイト:https://www.ccc.govt.nz/transport/cycling/cycling-maps/#12/-43.5308/172.6363
※渋滞情報のコーナーがあるラジオ番組を聞きながらのドライブもおすすめ(Newstalk ZB、1098AM/100.1FM、ZM 91.3FMなど)
◆教育環境
0歳児から預けられるプレスクール、デイケア、幼稚園などの幼児教育では、モンテッソーリ系やシュタイナースクールもあり、充実しています。子供の自主性を重んじ、先生が勉強を教えるスタイルを取らない学校や、習い事と勉強が両立できるシステムを導入する学校など、各自に合った学校選びが可能。小中・高等学校にはクリスチャン系も多く、高等教育ではカンタベリー大学とリンカーン大学、ポリテクニック(大学と同レベルの学位が習得できる高等教育機関)のARAがあります。
◆周辺環境
街の中心には、アイコンの1つ、ハグレー公園(総敷地面積は約182㎡、東京ドーム35個以上の広さ)があり、スポーツフィールドやゴルフ場、植物園やプレイグラウンド、カフェなど様々な施設が揃っており、コンサートやイベントなどにも利用、観光客はもとより、市民にとっても大切な場になっています。
カンタベリー平野に位置するこの街は、全体的に平坦でアップダウンがなく、移動も楽です。しかも、南側にはカシミアの丘、東側にはニューブライトンやサムナーの海があり、すぐに変化に富んだ地形の恩恵を受けられる大変恵まれた場所です。
サーフィンやパドルボート、カヤックなどの水のアクティビティ、マウンテンバイキングやハイキングなどの山のアクティビティ、まったり遊びたい方からスリルシーカーまで満足させてくれるアクティビティへのアクセスも抜群な街です。
●ハグレー公園についてのHP:https://www.ccc.govt.nz/parks-and-gardens/explore-parks/hagley-park-and-gardens/
◆日本人コミュニティーについて
2017年10月1日現在、クライストチャーチに住む在留邦人の人口は2,875名(カンタベリー全域では3,441名)。NZでは2番目に大きな日本人コミュニティーが形成されています。短期留学を含む学生やワーキングホリデーで滞在する人、結婚等により家族を構える形で定住する日本人女性などの他に、地元企業で働く人や、自ら起業した人、またリタイア生活をされている高齢者の方なども少なくありません。適度に大きく適度に小さいこの街では、ショッピングモールやスーパー、図書館などで、友人知人に出くわすこともしばしば。直接知らない者同士でもたいていは友達の友達という「世間は狭い」という状況も。
◆日本文化に親しむ機会は?
カンタベリー日本人会主催で、お花見や運動会など日本の文化に触れる機会があります。また、毎年開催されるお祭り「カンタベリージャパンデー」で相撲コンテストやのど自慢大会、お化け屋敷や流しそうめん、習字やお茶体験、折り紙コーナー、日本食や物品の販売などが展開されるので、幅広い日本文化を実体験することができます。
※カンタベリージャパンデー(FB:https://www.facebook.com/japandays/)
◆補習校ってあるの?
カンタベリー補習授業校があります。授業は毎週土曜日のみ、年間39回です。附属幼稚園は午前中に、小中学部では午後に授業をしています。子供たちがとても楽しみにしているのは11月に開催される「補習校祭り」。教員や保護者、児童・生徒が協力し合い、伝承遊び体験、食品販売、お祭りゲーム体験など多彩な内容で大いに盛り上がる日です。その他に、ひな祭りや端午の節句、七夕やお月見など四季折々の伝統行事も行われています。
※カンタベリー補習授業校
66 Ilam Rd, Ilam, Christchurch (Ilam School内)
E:admin@cjssnz.org
W:www.cjssnz.org/
※妊娠中の方、未就学(0歳~5歳)のお子さんがいらっしゃる方には日本人プレイグループ「ひよこ丼」もおすすめです。
ひよこ丼
St Nicholas South West Church
231 Barrington St, Spreydon
W:hiyokodon.jimdo.com/
◆お母さんが働く機会について
クライストチャーチで働く日本人ママさんたちは、多種多様な職種で働かれています。日本で培ったスキルを活かしている方、子育てをしながら勉強して資格を取得、そして新たに仕事を得た方など。14歳未満の子供だけを残して家を空けてはいけないため、学校が年間約12週間のホリデーになるこの国で、やりくり(時には犠牲に)しながら働く日本人ママさんたちが、たくさんです。
※働いている日本人ママさんの仕事:旅行会社、留学エージェント、不動産エージェント、カーディーラー、トリマー、補習校・塾・幼稚園・プレスクール等の先生、日本語教師、教員アシスタント、アクセサリー・編み物・工芸品等作成・販売、美容系(美容師・ネイリスト・マッサージ等)、インストラクター(体操・ズンバ等)、グラフィックデザイナー、パティシエ、カフェ勤務、農園運営(野菜、果樹等の販売)、日本食販売、航空会社の職員、検疫官、看護師、介護士、歯科衛生士・助手、会計士、翻訳業、アパレル、運送会社勤務、ハウスキーパー・クリーナー、レストラン・寿司屋(経営・店員)、各種教室運営(茶道、習字、そろばん等)、人工授精士助手、スーパーのデリコーナー・ベーカリー、ウェイトレス等。
この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.105(2018年12月号)」に掲載されたものです。