人生をちょっと楽しくする飲みもの基礎知識(続編)

世界で人気が高まり続ける「日本酒:SAKE」。
日本から海外への輸出量から見ると、平成29年の清酒の輸出金額は約187億円(対前年度比では119.9%)、輸出数量は約23,482kl(対前年度比119.0%)となり、いずれも8年連続で過去最高となったと発表された(出典:財務省貿易統計|https://www.customs.go.jp/)。

そして今、味わうだけでなく酒造りをする造り手たちが、世界各地に増えてきているのをご存知だろうか。
日本の酒蔵が海外に酒蔵をつくるほか、日本酒に魅せられた外国人、日本酒をもっと海外に広めたいと願う日本人たちが、酒ブルワリーを設立している。
今号では、ここニュージーランドの地で唯一、日本酒を醸す酒蔵についてお届けする。



NZの日本酒事情

NZでは近年、日本酒好きの有志や日本からのプロモーターなどが、イベントや和食以外のレストランやバーを通じて、日本酒の素晴らしさをアピールし続けている。

「ピザはビールとでなく、日本酒で」という見出しの記事が出たのは昨年(2019年)のことだ。ホリエモンこと堀江貴文氏は自身の配信ビデオでも、日本酒の海外展開への可能性の大きさを示唆している。こんなにも美味しいものがこんなにも安く売られているのはもったいない、ブランド力を高めれば海外マーケットの拡大も不可能でないと考えているようだ。NZにおける日本酒マーケットが、今後どうなっていくのか気になるところである。

NZ唯一の日本酒蔵「全黒」

NZの日本酒造りといえば、クイーンズタウンのZENKURO(全黒)だ。日本文化に魅せられ、日本酒に取り憑かれたキウィ男児3人と日本人1人によるコラボレーションは、ニュージーランド国内のみならず、日本でのファンを確実に増やしている。今月号では、代表者のジョール氏に話を伺い、インタビュー記事として掲載した(P14・デイビッド・ジョール氏のインタビュー記事はこちらをクリック(https://www.kiwitime.org/interview/



クレイグ・マクラクラン(Craig McLachlan):1962 年、NZ生まれ。オークランド大学卒業後、日本に滞在し日本文化を学ぶ。その後、徒歩で日本縦断、四国霊場八十八ヶ所巡り、日本百名山踏破、日本横 断登山チャレンジなど日本を舞台に様々な冒険を繰り広げる。雑誌や本の執筆活動にも忙しく、洋販出版、小学館文庫、Lonely Planet社から本を出版。2000年には、頭脳のチャレンジと、学生に戻り、ハワイ大学でMBAを修得。妻ユリコと共著で『オール・ミルフォード・ガ イド』を自己出版。北半球のハイキングシーズンには、ギリシャやスイスへ、ハイキングガイドとしても出動。空手、ゴルフ、テニスその他、諸々のスポーツも 得意。

リチャード・ライアル(Richard Ryall):1963 年、イギリスで生まれる。数々の職業を経験しながらネパール、カナダなどでトレッキングの旅を続け、日本での生活の後、NZで永住の地を見つける。著書「ニュージーランド・南アルプスの植物」の日本語版と英語版を出版。1998年、トレッキングを目的にネパールを訪れ、エベレストのパワーに影響され、奥さんにプロポーズした。同年耐久アドベン チャーレース「サザン・トラバース」にクレイグ、ディビッドと共に完走。同メンバーで2009年に“Lonely Planet Hiking In Japan”を制作。テレビ番組作成の仕事が多く、NHKの「グレート・サミツ」のMtアスパイリング番、「旅サラダ」などに出演しながら、世界中 を飛び回っている。2010年、家族と一年間仙台に滞在中「東北大震災」を経験。

デイビッド・ジョール(David Joll):1962年、NZ生まれ。オークランド大学を日本語専攻で卒業。東京一橋大学の大学院生生活後、帝国ホテル、不動産、貿易などの職業を含め、15年間の日本滞在経験を積み、永住権も持つ。日本の山が好きになり、クレイグとリチャードと共にガイドブック「Lonely Planet Hiking In Japan」を出版。日本徒歩横断で、クレイグと共に日本の3000m峰全座を25日間で踏破する。ハイキングガイドとして、NHKのテレビ番組「NZ北島-神々の山を歩く」に 出演。スイスの山でも日本人の案内を、日本各地では外国人の案内を楽しんでいる。子供のころダイビングや体操でNZ代表に選ばれた経験もあるが、 その後、ラグビーの虜になり、ラグビー歴30年を持つ本物の「Kiwi」男。4人の子供が「若さ」のキー!

河村祥宏(Yoshi Kawamura):1977 年、日本生まれ。学習院大学卒業後、コンサルティングファーム勤務。幼少よりニュージーランドに親しみ、大学時代はアルペンスキーのキャンプでマウントハットに長期滞在、2003年よりクライストチャーチに在住する。2013年にカナダ・バンクーバーのリッチモンド市にて、友人と共に3人でYK3 Sake Producer Inc.を創業。New Zealandにおいては現在主に不動産、またホテル経営に取り組み、南島を主に6軒のホテルを運営しながら、趣味のバレーボール・ヨットなどに取り組む。飲む方担当。


「全黒」の酒は、すべて純米酒。原材となる酒米の精米歩合は60%、全種類375mlと750mlのボトルから選ぶことができる。

全黒オリジナル純米酒(Zenkuro Original / Tokubetsu Junmai):日本酒を飲んだことがない方、苦手意識がある方でも楽しんでいただけるように、少し低めのルコール度数に仕上げました。軽い飲み心地をお楽しみください。アルコール度数:14%
ワカティプスリーピングジャイアント特別純米(Wakatipu Sleeping Giant / Tokubetsu Junmai ):醪(もろみ)を槽(ふね)で搾り、うまみをすべて凝縮しました。ワカティプ湖に眠るマタウと言う巨人の様に、力強い味をお楽しみください。冷酒と同様、ぬる燗でもお楽しみいただけます。アルコール度数:16%
雫搾り純米吟醸(Drip Pressed Shizuku Shibori / Junmai Ginjo):醪(もろみ)を袋に入れてタンクの上につるし、落ちてきた雫だけを集めました。最も高級なお酒が採れると言われている製法です。料理の味を引き立てる繊細なうまみをお楽しみください。アルコール度数:14%
 純米にごり(White Cloud / Nigori Junmai):一番搾りの澱(おり)を活かし、芳香なうま みを閉じ込めました。澱によるかす かな刺激とまろやかな口当たりをお 楽しみいただけます。軽く混ぜてか らお飲みください。スパイシーな料理とも良く合います。アルコール度数:14%

この記事は、ニュージーランドのビジネス系無料雑誌「KIWI TIME Vol.120(2020年4月号)」e-book版に掲載されたものです。

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