海外在住子女の日本語学習オプション ②

前回は海外在住子女の日本語学習オプションについてのアウトラインをお話ししました。今回からはその目的にも触れつつ、各オプションの活用法を3回に渡り、メリットデメリットを検討しながらお伝えしていきたいと思います。

 まずは日本語学校(補習校)についてです。補習校は海外で日本語学習をする際、一番最初に検討するオプションでしょう。文部科学省からの補助金により、時間数の割にリーズナブルな価格で授業が受けられる上、日本の学校と同じように、学年ごとに国が定めた学習指導要領に則った指導が受けられるのが最大の魅力です。また課外活動も充実しており、日本の文化を学べたりと、通うメリットは大いにあるでしょう。

 ただこの補習校が全ての生徒にマッチしているかといえば、残念ながらそうとは言い切れません。そもそも全ての生徒にあった教育などないのですから、補習校に合わない生徒がいるのは当然のことです。

 では補習校にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。その最たるものは、集団一律の学年別教育システムです。これは日本の教育にも当てはまることですが、基本的にカリキュラムが母集団の中間層に併せて作られているため、学力が非常に高かったり、逆に基礎が固まっていない生徒にとっては、このシステムでは対応が難しいのです。実際に授業についていけず、日本語学習が嫌になってやめていく生徒もいます。子供の学力や性格をよく考えて、ベストな選択をしましょう。

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