2020年問題という言葉を聞いたことがあるでしょうか。実は今日本では、戦後最大とも言われる大教育改革が行われようとしています。
これまでも文部科学省は学習指導要領の変更を通して、授業時間の変更やゆとり教育の導入、英語学習時期の前倒しなど、様々な改革を行って来ましたが、こうした改革の効果は結局、限定的な効果しか生んで来ませんでした。その一番の原因は、大学入試というゴール自体に何の変更も加えられてこなかったからです .
しかし今回の変更でついに、大学入試制度はもちろん、大学の教育のあり方にまで踏み込んだ、抜本的な変更が行われます。今月はまず、その概要についてお話ししましょう。
まず1979年に始まった共通一次試験から実に40年間続いたセンター試験が、2019年の試験を最後に廃止され、2020年からは記述式を含む『大学入学共通テスト』がスタートします。また英語の試験では『読む・書く・聞く・話す』の4技能を図るため、英検やTOEICといった外部試験を使った判定への変更が検討されています。
これらの新試験は2020年から始まりますので、現在日本の学年で高校1年生以降のお子さんをお持ちの方は必ず影響を受ける大変更です。さらにこうした試験に対応するため、高校の教育方法自体も変更が加えられる予定です。
次回はこうした新テストの詳細と、高校の教育がどのように変わるのかについてお話しする予定です。
