グリーンの近くまでくると、確実にグリーン面にボールを乗せることを前提に、できるだけピンへ寄せたいところではないでしょうか。
そんなアプローチショットには、大きく分けて三つのやり方があります。ボールを右足寄りに置いて低く転がす「ランニングアプローチ」、胸を回旋させて打つ「ピッチエンドランアプローチ」、そしてボールをふわりと高くあげる「ピッチショット」です。この3つのアプローチの中で、シンプルでやさしいアプローチが、「ピッチエンドラン」です。
ボールを低く打ち出したり、高く上げようと操作したりせず、体の正面にボールを置き、胸を回旋してボールを運ぶミスが少ない安全なアプローチです。
キャリーとランの比率は、振り幅で変えるよりも、ゴルフクラブを変えて調整したほうがより安定します。ピッチングウェッジやアプローチウェッジを中心に、長い距離は9番アイアンを使って長く転がせますし、サンドウェッジは短い距離に活用できます。ボールはクラブが上げてくれるので、ボールを上げようと意識せず、あくまで胸の回旋に集中することが、ピッチエンドランの成功確率を高めるコツです。確実な3打(アプローチショット+2パット)以内を目指し、シンプルにプレーしていきましょう!
次回は、5ヤード前後の中距離パッティングについてお話しします。
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佐井恭司(さい・きょうじ)
2006年からニュージーランド居住。日本からのゴルファーやニュージーランドでゴルフをはじめたビギナーの方に、ニュージーランドでの魅力あるゴルフ体験を紹介しているアマチュアゴルファー。NZハンディキャップ3.7。
【連絡先】 021-0696-476/info@nzgolfcourse.com
【ウェブサイト】 nzgolfcourse.com
この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.104(2018年11月号)」に掲載されたものです。