まずは脱出!グリーン回りのバンカーショット

ゴルフボールがゴルフ場の砂場(バンカー)に入ってしまった。ボールは砂に沈んでいるし、足場は柔らかい砂、さらにボールをグリーン面へ上げなければならない。そんな状況を見るだけで、「脱出が難しそう」と感じてしまうゴルファーの方も多いかもしれません。

それでも、バンカーショットはゴルフショットの中で唯一といって良いほど、ダブって打ったほうがよいショットです。ダフる。つまり、ボールを直接打つのではなく、ボールの手前にある砂と一緒に打つショットです。目玉焼きに例えると、黄身のボールを打つのではなく、白身ごと打つようなイメージです。

そのための基本的なポイントは2つあります。

まず、ゴルフクラブ(サンドウェッジなど)のフェースを開くこと。フェースを開くことで、バンスと呼ばれるクラブ底後部のふくらみを効果的に使えますし、フェースが上を向くことでボールが上がりやすくなります。

次に、クラブヘッドを砂にもぐらせること。重力の向きと同じで上から下です。ボールを上げようとして、体が上に伸びて、下から上へのすくい打ちになりがちですが、そうではありません。クラブヘッドをもぐらせることで、クラブのロフトがボールを上げてくれます。クラブヘッドがもぐりやすいように、右利きの方であれば左足に体重を乗せて構えます。

その2つのポイントを踏まえて、20ヤードのバンカーショットであれば、芝の上から60ヤード打つような3倍ほどの距離感で、しっかりと振る(クラブヘッドを沈める)ことが大切です。

2019年1月からの新ルールで、バンカーショットは2打加えて、バンカーの外から打つこともできるようになりました。それでも、基本的なポイントを理解すれば、バンカーからの脱出は簡単です。練習をしていきましょう!

次回は、2019年1月から世界で適用されている新ルールについてお伝えします。

佐井恭司(さい・きょうじ):ニュージーランドゴルフナビゲーター

2006年からニュージーランド居住。日本からのゴルファーやニュージーランドでゴルフをはじめたビギナーの方に、ニュージーランドでの魅力あるゴルフ体験を紹介しているアマチュアゴルファー。NZハンディキャップ3.8

【連絡先】 021 0696 476/info@nzgolfcourse.com

【ウェブサイト】 nzgolfcourse.com


この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.108(2019年3月号)」に掲載されたものです。

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