リーキーハウス・シンドロームについて(前編)


ローン(英語でHome Loan又はMortgage)を組む際に家を担保として入れますが、担保は最悪のケース、つまり貸したお金の回収が出来なくなった時に担保である家を売却し、貸したお金を回収する為の、言わば「貸し手にとっての保険」のようなものです。その為、担保となる家は貸し手が売却しやすい家である必要があります。

違法建築の家やニュージーランドで問題になっているリーキーハウス(Leaky House/水漏れダメージの家)は、担保として受け入れられない、つまり、ローンを組めない可能性が大きくなります。もちろん、家の価値に対して借りる額で若干の差異はありますが、これはご自身にとっても、将来、家を売ろうとしても売りにくい物件になりますので、お気をつけください。

リーキーハウスについてご存知の方も多いと思いますが、知らない方やご存知の方でも何がいけないのかよく分からないという方のために、簡単にご説明いたします。

リーキーハウスは、一般に「プラスターハウス」「モノセリッククラディング」と言われ、「地中海スタイル」で1995年~2003年頃までに建てられたプラスターの家の事を指します。雨や湿気の多いニュージーランドの天候に合わないのが、一番の原因です。修繕するのに20万ドル以上かかるのも稀ではありません。

白いビニールでスッポリと包まれた修繕中の家やアパートメントを見たことはありませんか?ほとんどがリーキーハウスの修繕です。この外壁が問題なのですが、このタイプの家は他にもいくつかの問題点がある事が多いので、単に外壁を張り替えただけでは問題の解決にはならないのです。

問題点の例;

  1. 軒下が無い事

軒下が無いので、窓やバルコニーが雨に直接さらされ、窓枠などの隙間から水が外壁内に入りやすいのです。水が中に入る事により、骨組みの木材が腐ってしまいます。

  1. 薬品処理されていない骨組みの木材

通常、家の骨組みの木は薬品で処理され、腐りにくくなっています。ピンク色っぽい木材を見た事がある方も多いと思いますが、それです。残念な事ですが、1995~2003年頃に建てられたプラスターの家は、この薬品処理をされた木を使っていない事が多い為、プラスターの外壁内に入った水により、木が腐ってしまうのです。ここが、一番の問題です。 家の骨組みが腐ってしまう訳ですから。

その他にも、プラスターの壁が地面まで続いていること(本来は、土台部分はコンクリートブロックなどで通気窓があるべきですが、このタイプの家にはついてない場合が多いのです)、キャビティやフラッシュが無い、複雑な屋根のデザインなどが原因の場合があるので、購入する前には、専門家の意見を求めることを強くおすすめいたします。

※この記事は情報提供を目的としたもので、全ての方へのアドバイスではありません。個人的案件など置かれている状況が異なりますので、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.93(2017年12月号)」に掲載されたものです。

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