ブラック・クランスマン(BlacKkKlansman)

トランプ政権下、何かとキナ臭いアメリカで、数多の社会的、政治的な論争を巻き起こしてきたスパイク・リー監督が再び吠えた!その名も「ブラック・クランスマン(BlacKkKlansman)」。実在のコロラドスプリングスの元警察官で、アフリカ系アメリカ人のロン・ストールワースの自伝の映画化。「クランスマン」とは、秘密結社の白人至上主義団体、クー・クラックス・クラン(Ku Klux Klan[KKK])のメンバーを指し、古くは1974年、テレンス・ヤング監督の映画「クランスマン」では、KKKのすさまじい狂気と暴力が描かれ、その恐怖が白日の下にさらされた。又、KKKに襲撃された友人の復讐に燃え、暴力には暴力で立ち向かう、俳優デビュー間もないO・J・シンプソンが、この映画公開の20年後に白人の妻を殺害するのは何かの予兆か!?

1970年、コロラドスプリングス初の黒人刑事となったストールワースだが、黒人の自分に対する同僚たちの態度は冷たい。そんな自身の威信を賭け、KKKへ囮を使った危険な潜入捜査を試みる。主演の黒人警官を演じるのは、名優、デンゼル・ワシントンの息子のジョン・デヴィット・ワシントン。日本の芸能界でも二世ブームだが、これが初主演作となる彼の演技にも注目!

この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.102(2018年9月号)」に掲載されたものです。

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