中国武漢発祥の新型コロナウイルスが猛威を振るい、今や世界中に暗雲が立ち込めているが、その影響は何と映画界にまで及んでいる。個人的にはとても楽しみにしていた、当初4月公開予定だった、ダニエル・クレイグ演じるジェームス・ボンドとしては最終作となると言われる「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(No Time to Die)」が11月に公開延期になったのを皮切りに、隣国オーストラリアからはエルヴィス・プレスリーの伝記映画を撮影中だったトム・ハンクスとリタ・ウィルソン夫妻がコロナに感染したという電撃ニュースが飛び込んできた。又、500人以上の屋内・外のイベントがすべて中止になるというアーデン首相の表明もあり、今後、映画館での映画鑑賞も予断を許さない。
こんな暗い世相だからこそ、ここはひとつ景気づけに明るいバカ騒ぎの「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(Peter Rabbit 2: The Runaway)」でも観て、憂さを晴らそう!元来、ビアトリクス・ポター原作の「ピーターラビット」は、素朴で温か味のある優しい絵柄が特徴の児童書だが、前作2018年公開の映画「ピーターラビット」では、ピーターといとこのベンジャミン、三つ子の妹たちが、急死した農園主のマグレガーの甥のトーマスと攻防を繰り広げ、暴れまくった。そして、一旦は和解したかにみえたピーターとトーマスだが、その溝は深く、ピーターは都会に家出し、何と亡き父の友人バーナバスより「ワル」の手解きを受けるのだった。
何とこの「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」は、本国アメリカではコロナウイルスの影響で、4月の公開予定が8月に延期になったとのこと。NZもいつ映画館が閉鎖されるか分からない・・・これは急がねば!!
この記事は、ニュージーランドのビジネス系無料雑誌「KIWI TIME Vol.120(2020年4月号)」e-book版に掲載されたものです。