アメリカからカンタベリー大学に留学中のタリさんは日本語がとても上手です。タリさんはどのように日本語を学んできたのでしょうか。私たちが英語を学ぶ方法と違いはあるのでしょうか。
日本語の勉強のしかた
タリ
私はアメリカのUCLAで日本語を学び始め、同志社大学に留学し、現在留学中のカンタベリー大学でも日本語を学んでいます。ヘブライ語を母語とする私にとって日本語はとても難しい言語なので、いつも一生懸命勉強しています。
まず、単語と文法については授業の前に新しい単語を予習しておきます。そして、宿題がなくてもその日習ったことを復習します。日本語の中・上級レベルではたくさんの漢字を覚える必要があります。何回も書いて覚えようとしますが、ただ書くだけでは覚えられません。テストのような状況を自分で作って、漢字を見ないで書いて、間違ったところをチェックするというやり方をしています。
それから、日本語を楽しむ機会を見つけることも重要です。人と話すのが好きな場合は日本研究会などのサークルに入って日本語を話したり、マンガが好きな場合は日本語で読んでみたりするといいと思います。私はビデオゲームが好きなので、日本人の友達がポケットモンスターというゲームを貸してくれたことがありました。そのゲームでは簡単な日本語が使われていて、楽しく遊べました。楽しければ楽しいほど日本語を学びたい気持ちが強くなって、上達につながると思います。
荻野雅由:カンタベリー大学人文学部日本プログラム、レクチャラー。ニュージーランド日本研究学会(JSANZ)副会長。ワイカト大学人文学部応用言語学科博士課程修了。博士(応用言語学)。言語習得と日本語教育学に興味を持っています。
この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.99(2018年6月号)」に掲載されたものです。