海外で日本語を学ぶ動機や目的は多様ですが、日本の音楽やポップカルチャーへの興味もそのひとつです。カンタベリー地方では、日本語を学んでいる高校生と大学生が日本のポップスに合わせて踊ってビデオにまとめる「ダンスビデオプロジェクト」を毎年実施しています。これまでに『恋するフォーチュンクッキー』『ようかい体操』『踊りポンポコリン』『恋』などのダンスビデオを制作してきました。
今年はテレビコマーシャルでも使われていたWANIMAの『やってみよう』で踊りました。400人以上が同じ場所で同じ振付けで一斉に踊ると、共同身体性(皆が一つの体を共有した感じ)が生じ、特別の一体感を感じることができます。学年も高校も大学も関係なく、日本語を話すのが上手な生徒も漢字が苦手な生徒も、新米の日本語の先生もベテランの先生も一緒に楽しんで踊っています。日本の音楽とダンスでつながった日本語学習者の笑顔をぜひご覧ください。
ビデオへのリンクhttps://www.facebook.com/JapaneseStudiesAotearoaNZ/videos/2076770932343451/
荻野雅由:カンタベリー大学人文学部日本プログラム、レクチャラー。ニュージーランド日本研究学会(JSANZ)副会長。ワイカト大学人文学部応用言語学科博士課程修了。博士(応用言語学)。言語習得と日本語教育学に興味を持っています。
この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.102(2018年9月号)」に掲載されたものです。