日本で開催される中古車オークションは、各オークションで規模は違いますが、大きな会場では、朝9時に競りが始まり、終了するのは夜中ということも珍しくありません。
会場には、専門の検査員が常駐しており、出品車両を1台1台チェックして、外装・内装の状態・装備の確認・セールスポイント・注意事項を細かくチェックし、それぞれにランクを付けていきます。
例えば、ランクSは、初年度登録日より6ヶ月未満で、走行10,000キロ以下であることが必須で、すべての状態が新古車両レベルであること。ランク6は、初年度登録日より36ヶ月未満で、走行30,000キロ以下であることが必須で、新モデルであることや、全ての項目において良い状態であることなど、ランクは、5から4・5、4、3・5、3、2、1、0、R(A)と、続きます。ニュージーランドの市場向けには、平均よりも上の「4」は、欲しいところです。「0」は事故現状、「RやA」は事故歴アリ等です。付けられたランクは、購入する側にとって大変参考にはなりますが、ランク「4」でも、ニュージーランドでは修理が必要になる場合があります。ニュージーランドの基準とは、少し違う部分があるのです。
当社が日本のオークションから車両を購入する場合、会場に、別途、検査員を派遣します。この検査員の基準は、ニュージーランドスタンダードなので、ランクに隠れて見えない部分の状態をチェックします。
次回は、実際に車両入札から購入までをご説明します。
村東みやこ:ニュージーランドクラシック代表。2006年より、クライストチャーチにて中古車・クラシックカーの輸出入と、修理・車検(WOF)のサービスを承っている。┃ Imports Exports Classic cars┃New Zealand Classic Cars┃W:nz-classic.com
この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.92(2017年11月号)」に掲載されたものです。